今回の記事を読む事で、なぜ円安が止まらないのか。そしてここ最近の爆上げ要因は何なのかを知る事ができます。円安の動きを把握し、今後の投資戦略に活かしたい人は是非参考にしてください。
- 円安が爆進する理由とは
- アメリカと日本の金利差が一番の要因
- 今後も円安が進む理由
- 円安を止める方法はあるのか
- 円安を止める方法
- 日本は為替介入ができなくなってきた
- 円安は将来200円まで上昇する?
アメリカと日本の金利差が一番の要因
ここ数年、円安が爆進する大きな理由はアメリカと日本の金利差が一番の要因です。2024年7月1日時点でのアメリカと日本の金利差は以下の通りです。
アメリカ | 5.5% |
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日本 | 0.1% |
このように、アメリカと日本では金利差が多く、この金利差が円安を加速させています。
今後も円安が進む理由
金利差が円安を加速させてしまっている理由は下記の通りです。
利率差 |
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もし日本の金利が低く、他国(例えばアメリカ)の金利が高い場合、投資家はより高いリターンを求めて日本円を売って他国の通貨(例えば米ドル)を買う傾向にあります。この行動は、金利差によって誘発されます。 |
為替レートの変動 |
円安ドル高の傾向が強まり、為替相場が大きく動く事で円売り、ドル買いの動きが活発になる |
キャリートレード |
低金利通貨(円)を借りて高金利通貨(ドルなど)に投資する「キャリートレード」と呼ばれる取引手法も、金利差が円安になる一因です。 |
円安を止める方法
円安を止める方法を簡単にまとめると日本とアメリカの金利差をなくす事です。
しかしインフレ率がなかなか上昇しない日本では、経済の安定化を測るために金利を上げられないという現状。なので現状は円安を止める術を日本は持っていないと言っても過言ではないです。
日本は為替介入ができなくなってきた
現在日本は為替介入がとてもしずらい状況に陥っています。その理由は、最近米財務省が発表した内容で『日本を為替操作国に該当するかどうかの監視リストに加えました』そもそも世界の共有ルールとしては、意図的な為替介入は罰則の対象となるらしく、厳しく監視をされ始める日本は堂々と為替介入を行える状況ではなくなってしまいました。
円安は将来200円まで上昇する?
日本が為替介入がしずらくなったという事は、ドル高の流れに蓋をかける不安材料がなくなった事になるので、投資家には追い風になるニュースになります。その結果、円安が更に加速して『200円台にまで到達するのでは?』という見方も強まってきているみたいですよ。
円安で儲かる人と貧乏になる人の違い
今回のテーマである『円安』が我々国民に何をもたらすのか。それは極論『お金持ちと貧乏』の二極化です。
円安は、日本国内の物価高騰の要因になるので、一般消費者からすれば、どんどんお金が消費され生活水準が下回っていきますが、株やFXなど金融商品を保有している人達はどんどんお金が増えて裕福になっていきます。
円安で株が儲かる理由
円安が加速する事で、円で購入できるものは外国からすれば割安とされます。これは株のような金融資産も同じなので、割安の間に日本株を大量に買っておこうという外国の資産家が目をつけ日本株を買っていきます。結果日本株の価値もどんどん大きくなり、以前から日本株を保有していた人たちは、資産が膨れ上がっている現状となります。
円安でFXが儲かる理由
FXでは、ドル高が続いているという事で、円資産をドル資産に変える動きが多発しています。その結果ドルはどんどん高騰し、日本円で資産を持っているよりもドルで資産を持つ人の方が資産力が大幅にアップ。その結果、ドル資産を築いている投資家の資産が膨れ上がり、円資産だけで生活している人達と格差がひらいている状況になります。
スワップポイントで更に資産力が上がる
FXにはスワップポイントと言われ、金利差に応じて毎日支払われる利子が存在し、円をドルに変えている人達は、ドル資産の規模に応じて毎日スワップポイントを受けとる事ができます。つまり円での貯金は将来的価値が下落する一方、ドルに変えるだけで、毎日プラスで収入が手に入る状況なんです。
- この記事のまとめ
- 日本とアメリカの金利差が縮小しない限り円安は進む
- 円だけでの貯金は貧乏になりかねない
- ドル資産を持ち資産力を高めていこう
- ドルを保有しスワップポイントで資産を増やそう
数年前からドル円を買ってガチホしているという人は、本当におめでとうございます。